一昨年、胃の全摘出手術をうけながらも静養期間を経て
すぐに監督業に復帰し指揮をとられていた。
68歳。
思えば、小学校の頃、一本足打法を真似て毎日毎日素振りをしていた。
いつの間にか右打ちが左打ちになっていた。
「4番ファースト王」
その場内アナウンスは今も耳に残っている。
すべての打席にホームランを期待してテレビの中継を見ていた。
母に連れられ後楽園球場(現在の東京ドーム)に巨人戦を見に行った際、
一本足打法から放たれたライナー性のホームランは忘れられない。
今思えば、ベイブルースの記録を破り、ハンクアーロンの世界記録を超えていく姿を通じて、「世界」という概念を心に持ったのかもしれない。
生涯868本のホームラン記録は、今もって破られていない。
よく長島さんと王さんを比して、「記憶に残る選手」と「記録に残る選手」と言われる。
それは間違いだ。
王さんは「記録にも、記憶にも残る選手」だ。
ジャイアンツの監督から福岡へ。
実に14年間、福岡で監督を務められた。
福岡の皆様にこんなにも愛されていたのか、とニュースを見て知った。
私は王さんが大好きだ。
イチロー選手が言っていた。
「偉大な記録を残す選手はいるが、尊敬できる選手はいない」と。
そして「本当に尊敬できる選手」と。
最後まで"責任"を全うされての言動。
その姿にスポーツ選手の目指すべき、いな大人たちの目指すべき姿勢さえ感じる。
王さんがくれた"ときめき"に心からありがとうございましたと言いたい。そして、少しは、ゆっくりお休みくださいと。
我が"ときめき"の一本足打法は永遠だ。
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